2022年1月1日土曜日

2021年卓ログ7 中華武侠D&D 第一話「小石は刀剣の如く、大石は牙歯の如く」

武侠キャンペーンにPLとして参加してその面白さを味わった中で、DMGを読み返してみると、p.41には具体的なプレイスタイルコンセプトとして「武侠もの」とその際の「武侠ものの武器名」が掲げられています。
武侠D&Dは公式だった!


DMG p.41、武侠ものD&Dは公式だ!オフィシャルだ!


第0回 2/06 21:00- 第零話「雲外の夜 雪中の春」
http://dndjp.sakura.ne.jp/OUTPUT.php?ID=14067
第1回 2/27 21:00- 第一話「小石は刀剣の如く、大石は牙歯の如く」
http://dndjp.sakura.ne.jp/OUTPUT.php?ID=14412
※このときはまだキャンペーンタイトルは決まっていませんでした。

章子胎 Psi Warrior/ローグ

貴族の子女として生まれながら、武にその身を捧ぐため出奔した。連れ戻そうとした家族を諦めさせるため、自ら顔を焼くということまで行った。双子の姉がいる。

娘は小さいころから小器用であった。踊りを好み暇さえあれば踊っていた。踊りをしている限りまるで疲れを知らなかった。明州は郭県、領主の家門、その末の双子娘としてうまれ何不自由なく育った。冷亥(PSY)の力を無自覚に使っていたからこその、小器用さであり疲れ知らずということに当人も、家人も気づいていなかった。

数えで十三になるころ、中央からの学者を名乗る一団がやってきた。冷亥(PSY)という未知なる力を持つものを探しているという。はたして、娘はまさしくその力を持つものであった。晶片に触れた際の紫の光がそれを指し示していた。童女から少女となりつつある娘を遠く離れたところにやることに両親は渋りはしたが、天朝の後押しでもあり都の学寮へとやることとなった。

学寮での生活はただひたすら退屈であった。無味乾燥な座学と、手品の方がまだ高級と思える冷亥(PSY)の訓練。学窓を同じくする者もつまらぬばかり。そう少女は苛立ちをつのらせて数年がすぎた。

南方から招聘されたというその師父は本物だった。冷亥(PSY)を用い、屋根まで跳び、矢を止め、銃まで止めた。そして、岩まで斬ってみせた。娘は学寮を抜け出し師父を追い、弟子となった。なぜ弟子とすることを認められたのかわからない。女を求められるかと思ったが、興味はないようだった。振り返るにし、自身もまた「本物」だったからだと思う。

そこからは、弟子として、また武侠として、まったく違う人生を歩んだ。貧窮も暴力も日常茶飯事の。ただ、修練を積み、力を実践する。それだけの日々が十数年続いた。一度、双子の姉が家門に戻るよう説得しに来た。言葉を交わしても埒があかず、面倒に思った女は火箸を顔に当てた。姉は絶句していた。もう、住む世界が完全に違っていた。

五十になり、印可を許され独立した。この力を与えられた天命を知る時が来たのだと、章は思っている。



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